社会は情報化の夢を見ている、ようだ。

社会学者の佐藤俊樹氏の「社会は情報化の夢を見る」を読んでいる。

地域情報化とかいう言霊に半ば自律的に踊らされている現代人と社会を注視しながら、でも夢見させてくれよ!とでも言っているかのよう。

確かに、周りにはその手のフレーズがあふれている。
クラウドが社会を変える」
スマホは我々の生活を一変させた」
・・・
佐藤氏の言うように、よ〜く考えるとクラウドスマホで社会が変わったか??と疑問を抱かざるを得ないし、同時に、いや変えていって欲しいというどこからとも無く湧いてくる願望が自分のなかに台頭するのがわかる。
それだけ技術革新と社会の変化を融合させたある意味分かり易い言葉が少なくとも仕事をしている周辺においては、蔓延し、その意味をあまり検証することなく使っている。
そして「きっと社会は情報化社会になっている」と思い続けている。

う〜ん。
はたしてこの夢はいつまで続くのか。

社会とは、技術とは。
考えさせられる面白い本です。
平易な文章もまたよい。
自治体の電算室や情報政策課の方などに是非読んで欲しい。

私は目から鱗でした。