拙職場は半ば総合窓口なので、戸籍の届出も普通に受け付ける。
3月はごたぶんに漏れず住民移動が多い。今日もてんてこ舞いだった。
そんななかに戸籍の届けが混じってくると冷や汗ものである。
戸籍は難しい。
簡単のようだが実に難しい。
そして精緻な作業を要する。
さらにはそこにその当事者の人生の凝縮された濃密な時間が収められているわけである。
窓口にはようやく2年間でなれてはきたものの、戸籍はいまも緊張する。
人が生まれ、結婚し、離婚もし、そして死んでゆく。
それは紙一枚で表現される。
人生80年。
その一瞬に携われるのは幸運なのであろうが。