情報公開の先駆者

北海道にニセコ町という小さな(失礼だが)町がある。

http://www.town.niseko.hokkaido.jp/

ニセコは、前町長の逢坂氏(現在国会議員 http://www5a.biglobe.ne.jp/~niseko/)の町制時代から、全国に先駆けて情報マネジメントを徹底して改革した。

結果的に、ニセコ町は情報公開やまちづくりで全国にその名をととどろかし、そして当該町長後も、職員や町民によってその意思は引き継がれている。

情報公開は、単純に行えるものではないことを、自治体関係者や当事者はよくわかっていると思う。しかし、本来自治が目指す「住民自治」を完遂するためには、至極当然に行われていなければならないことである。

情報はだれのものでもない。

全ての住民のものであり、そして情報は地域やそこに住む人々を幸せにするために使われなければならない。

自治体がこうした取り組みにしり込みするのは、数え切れないほどの因子が存在するためだ。負の財産も当然にあるだろう。

それでも、清廉潔白に情報をつまびらかにし、いいことも悪いことも全て皆に知らしめたとき、どんなに楽になるだろう。

自治体の仕事に関わる人々は想像力をかきたてるべきだ。

情報とヒトが共生し、豊かでありふれた風景をふるさととして実感できるような地域社会を創る。

私が「自治体シンビオシス」とした一つのイメージは、こうした先駆者の「偉業」を、いかに我が地域で一から考えることができるか、またその必要性を如何にして地域に知らせることができるか、こうしたことを思いながら今もこうやって稚拙な文章にしてしたためている。

30年後、日本はどう変わっていることだろう。情報とヒトは共生できているだろうか。情報に支配されたつまらない世の中になるのだろうか。
いや、
情報通信技術が進歩し、より便利でより快適で、生きるのが楽しい地域社会となっているはずだ。
そんな期待をいつも胸に、毎日前進している。