視点

過日、某大学の公開講座を聴講に妻と行ってきた。

社会心理学がご専門で「集団力学(グループダイナミクス)」を研究されているとのこと。
ヒトは2人で集団が形成され、そこで様々な作用が生じて研究しがいのある現象が発現する、ということらしい。

ま、お話しはご専門分野よろしく、まるで漫談家のように饒舌で、観客(聴講生)を引きつける躍動感溢れるものだった。
会場の笑いが絶えなかった

特に、会場のなかで、先生ご自身もマウスポインタであるかのような動きで、会場を動き回り続けられた。
とかく、講義や講演というと演壇で黙々と説明(講演)をされることが一般的であろうから、こうした我々聴講の側を十分配慮された講演は久しぶりで、その動きを観察するだけでも面白かった。

また、発語や発声が特徴的だ。おそらくあえてそういう話し方をされているのだと思うが、「デスね〜〜」「そうなんデ〜〜ス」という語尾に、聴講生はみな「やられていた(妻もその一人。。)」。

講演を聴きに来るという正統性、一緒になて笑うという周辺性、そして講演を先生と一緒になって「創る」という実践。

こうした優れた演出によって、共同体での一体感はあっというまに醸成されるのだ、と感じた。
また、観客はざっと見て(女性6:男性4)くらいだろうか。
やはり、女性は反応がよいらしい。これは院のT先生もおっしゃっている。講演を成功させるには、女性を多く引き込むことです、と。

しかし、こうした講演の機会は自身には当分ない。

したがって、こうした経験は、情報として獲得したものの、実践の場がないため知識の内化にとどまりそうだ。



鼻くそのはなし、笑えました。