実践の大切さ

実践の共同体とは、ずばりなにかを一緒になって行う集団のことだ。

このような集団的行動によって、その共同体内部に共通のプロトコルが創出され、一体感が増し、やがて成員の学習能力は当該目標に向かって増大する。

そのためには、正統性(その集団にとっての諸活動を行うことが認められること)が必要で、さらには、いきなり重要な行動を所与のものとして与えられるわけではなく、次第に簡易な仕事からとりかかる。

徐々に仕事が分かってくると、その共同体内部の様々なリソースへのアクセスの道も開かれる。

こうして新参者から古参者へと変化していく過程こそ学びであるというのが、レイブが言う「正統的周辺参加」論である。

1990年前後の論文なので、教育関係者には周知のものであるらしい。

しかし、この考えそのものは、集団を持つ社会全般にとって当たりまえのようだが、重要な視点である。

この視点こそ、現在の地域社会に必要であると考える。

なぜ必要なのか、は次回。