久しぶりの出張

昨日一昨日と4年ぶりくらに泊まりの出張だった。

なにせ緊縮財政のおり、宿泊出張はごく限定的なため、あまりその機会に恵まれない。

おかげで資金前途のしかたもほぼ失念。行く前から色々とご迷惑を。。

気を取り直して、出張だが、いわゆる先進地というところを拝見させていただくというもの。現在の職場での先進地なるものは、正直どこも変わらんのじゃあないのか?的予想だったが、やはり実際に取り組みされているのを目の当たりにすると「恐れ入りました」としか言いようがない。

おかげで、拙自治体がどれだけ「遅れている」かが確認できた。

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そういえば昨日、NHK(ローカル)で、市町村合併の特集があっていた。合併した自治体、しなかった自治体を行政、あるいは住民の視点から検証する、という内容。
時間的制約もあるだろうが、まあ一般的な内容で、まとめは、これからは国地方自治体のありかたが問われていくだろう、というものだった。
まあそうだけど。

市町村合併という視点から切り込んでいったにもかかわらず、少々消化不良(というか住民の皆さんにとっては納得できる内容だったのだろうけど)だった気がする。

とりもなおさず、合併の検証は必要なわけだが、いかんせんそういう機運も、また実践もないのが現状のようだ。
いかん、とかよかった、とか個人的感想はあるものの、それらをマネジメントし、新たな自治体にいかに反映するのかという手法は今の自治体には出来ないようだ。


合併が良い悪いは、千差万別の要因があるためもちろんその自治体で精緻に検証するしかないわけだが、一方で、全国の約半分の自治体が合併により「消滅」したことを、マクロに検証する作業は、当然旗振りをした総務省、あるいはよりミクロには府県にあるだろう。
なぜ合併を推進し、今もその姿勢は基本的に変わっていないのか、そうした説明なくして、市町村あるいは住民の同意を得ながら住民自治を推し進めるのは容易ではなかろう。

そもそも、検証について国営放送というメディアに一任(ではないだろが)してしまっている自治体ももっと反省しなければいけないはずだ。

なぜ合併したのか、するのか、しなかったのか。

およそ住民生活に直結しないと思われていた様々な案件が取り上げられていた過日の放送を見た自治体関係者で、どうしよう、と思ったヒトは少なくなかったはず。

国のあり方、地方のあり方という大きなくくりで語られるなかでも、一層地域という小さな範囲を熟慮できる自治を目指すために、合併は一つの有効な収斂策ではある。

しかし、それが目的ではないのは明白であるだろうから、より高尚な目的を設定するためにも検証は必要だと思う。

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出張で伺った自治体はどちらも合併を経験されていた。

職員の立場からいえば、やはり年齢層により大きな意識の乖離があるようだ。
働くという意味でも合併はあまり取り上げられないが、こうした視点でも合併は取り上げるべきだろう。