社会保険庁の批判について

過日より年金について主管官庁の社保庁がいいようにマスコミその他の批判にさらされている。

業務については、当事者ではないため情報として入ってくるソースのみを鵜呑みにするほど賢く(?)はないからなんとも言えない。

当然職員の方へのご批判はある程度は当然のことかもしれないが、これでもか、とばかりに「たたく」マスコミや、政府には、少々嫌悪感すら感じる。

民間至上主義かくきわまれり、という感じだが、はたして同じ環境や状況に置かれたとき、今声高に批判を繰り返している人は、そんなことはしなかったし、気づいていたし、するはずがなかった!といえるか是非検討してもらいたいものだ。

もちろん、指摘されているような「無駄」づかいその他を容認しているわけではないが、それを言うなら社保庁以外にも多数あると思われる、というのは暗黙の了解なのか、指摘はない。

大衆迎合のマスコミと、それに盲追するだけの人々を見ていると、日本人は考える力が本当になくなってきているのではないか?と危惧してしまう。

公務員バッシングは簡単だが、その批判をよりよい変化を伴う兆しとして受け取る度量がなければ批判する資格はないだろうし、またそうした「大衆」をマスコミは創る努力を怠ってきたのではないか。

年金問題はきっとあと数ヶ月もすれば人々、いやマスコミからはあまり話題にならなくなるだろう。

そんな忘れやすい国、日本は、これから何を目指すのだろうか。

いみじくも29日は選挙である。

大事な権利を行使できる機会でもある。それすら忘れてしまわないように、もう一度批判するもとになっている考えを見つめ直し、そして改めるべきは改めて、自らの考えを明確に自身でとらえられるようにしなければならない。