ありがとうございました?

役所の窓口に出向いて、そこから用事を終えて去る時、どんな言葉が適当でしょうか。

「お待たせ致しました。」
「ありがとうございました。」
「お疲れ様でした。」

おおよそこの3点が現在の拙自治体窓口の決まり文句なのです。

が、「お疲れ様でした。」って、どうなの??と思います。
疲れて無いし、上司から部下へのねぎらいの言葉のようでもあります。

窓口に来られる住民の方は、どう思われるでしょうか。

ちなみに、銀行や普通の販売店等であれば「ありがとうございました。」はすんなり耳に入ると思います。
以前民間企業で準正社員として2年間勤めていたのですが、当然客商売、レジを打ったら「ありがとうございました。」でした。
対価を引き替えにサービス(モノ)を渡す訳ですから当たり前ですねw

しかし、公務の場合、税金という強制的、そして本意では無いにしても行政サービスに対する「対価」を支払っているのは構図は民間事業者と顧客という視点のみに目を転ずれば同じなわけで、ただ、どうしても行政の側には「顧客」という見方はなかな浸透していないし、住民自身もそういう感覚になるに至っていないと感じます。

近年、NPM論も盛んではありますが、とどのつまり行財政改革と言う名の行政内部財政内部改革が主眼となっている今日(少なくとも拙自治体ではそうです)、なんのことは無い言葉を真剣に考える空気は役所内部には醸成されがたいものがあります。

ただ、やはり「言葉」は大事なコミュニケーションのツールでもあり、また手を触れるでも、一緒に汗を流すでも無い住民と行政との接点でもある訳で、もっと「気」を使うところなのになあ、と思っています。

接点としてのコミュニケーション=「言葉」は、そこに必ず「情報」は付加されるのですから、その情報の行方をにらむうえでも、もっと大切にしなければならないはずです。

ところで窓口の話しですが、はやり「お待たせ致しました。」が一番しっくりくるのですが。
あるいは「ありがとうございました。」ですかね〜